そしてみんなクレイジーになっていく【その3】
a0031719_23192426.jpgそしてみんなクレイジーになっていく【その3】
その1その2の続き。
やっと読み終わった。今回は最後の3分の1を紹介。
HIP HOPに続いてはガラージ〜ハウスの登場。ガラージというのはどんなジャンルなのか未だにわかっていなかった。もともとガラージはハウスの前身のフィラデルフィア系のバスドラが4つ打ちのダンスミュージックなのかと思っていた。しかし、本書でラリー・レヴァンについて読むとこれが大いなる誤解であったことがわかる。ラリー・レヴァンもクールハークと同じように、しかし別の切り口で様々なジャンルの音楽をミックスしていたのだった。ラリー・レヴァンが『パラダイス・ガラージ』でかけていた曲が即ちガラージなのであり、その雰囲気を今も伝える曲が"ガラージ"と呼ばれているジャンルなのである。

そして、ラリー・レヴァンの影響を受けたフランキー・ナックルズがシカゴの「ウェアハウス」でDJを始める。やがて、地元シカゴのDJ、ロン・ハーディと出会い、お互いを刺激しあう。こうして、NYとは違うシカゴ独特のシーンが醸成される。そうしたシーンの中で808などのリズムマシーンをかけている曲と一緒に鳴らす手法が編み出される。そして、PUNKやHIP HOPと同じDIY感覚で自分でダンスミュージックを作り出し、レコーディングしていく。こうしてシカゴ発のハウスミュージックが生まれ、鬼火のように広がって行く。それはデトロイトに伝播するとテクノに、イギリスではレイブカルチャーと結びつく。

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大分端折ってしまったが、これでおしまい。結局、音楽が生み出されて消費される現場にはマーケティングなどいらない、ということ。DJはその場の空気を敏感に読み取り、しかし迎合などせず、一夜をオーガナイズする。ここでは触れなかったが、本書にはDJに関する心得が数々のDJによって語られる。その本質に自分のDJは及びつかないが、たまたまかけた一曲が知らないお客さんの琴線に触れたことが分かる瞬間もある。そういう一瞬が楽しくてDJをやっている。
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by seed_for_thought | 2005-04-03 23:18 | Vinyl+Music
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