そして、みんなクレイジーになっていく【その2】
その1からの続き。 いよいよ佳境、以下の章を読み進める。 6.ディスコ ラヴ・イズ・ザ・メッセージ 7.ディスコ2 金目当ての音楽 8.ヒップホップ ターンテーブルの冒険 9.ヒップホップ2 プラネット・ロック 前半はディスコの隆盛と衰退。伝説のクラブ「ザ・ロフト」から「サタデーナイト・フィーバー」まで。ここで、伝説のDJフランシス・グラッソが登場する。彼は機材がまだ発達していないのにも関わらず、2台のターンテーブルで違う曲をミックスする技術を開花する。違う曲同士のビートを合わせてミックスする手法。これはもう基本中の基本だが、どこにでも「オリジネーター」がいる、ということ。 そして、この時代からゲイがクラブカルチャーの中心に出てくる。そしてダンスミュージックがDJの影響で商業的に成功すると、ゲイ達も(レコード会社のマーケティングなど)社会的に進出する。 商業的な加熱は「サタデーナイト・フィーバー」に辿り着く。それはディスコ文化のひとつのバブルの頂点だった。そして、エイズの発生。ここでディスコは一時代を終える。 続いてはHIP HOPという革命。DJクールハークとグランドマスターフラッシュとアフリカ・バンバータによるターンテーブル上の冒険。 まずはクールハークが幼いころジャマイカで見たサウンドシステムのブロンクスでの再現。ここから全てが始まった。クールハークはとにかくありとあらゆる音楽をかけた。ギャング同士の暴力的ないざこざはサウンドシステムクラッシュと呼ばれる対決になった。そして、グランドマスターフラッシュによる「ブレイクビーツ」の発明。一つの楽曲の中のたった一カ所の最もFUNKYなドラムビーツをターンテーブル上で切り貼りするテクニック。そして、アフリカ・バンバータによる「プラネットロック」。 興味深いのはこの頃のPUNKとの繋がり。マルコム・マクラーレンももちろん登場する。当時のイベントはパンクスとB-Boyが同居していたらしい。彼らを結びつけていたのはブレイクダンス。 やがて、HIP HOPはラップ、ブレイクダンス、グラフィティという三位一体の文化になっていく。 続く。多分もうすぐ読み終わるので次回が最後。
by seed_for_thought
| 2005-03-17 22:55
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