そして、みんなクレイジーになっていく【その1】
a0031719_22465134.jpg書名:そして、みんなクレイジーになっていく
DJは世界のエンターテイメントを支配する神になった
Last night a DJ saved my life
著者:ビル・ブルースター、フランク・ブロートン
Bill Brewster,Frank Broughton
訳者:島田陽子

よく見ているblogで紹介されていて、リンク先のアマゾンのガイドを見たら、目次が以下の内容。こりゃやばそうだ、というわけで少し高いが買ってしまった。
1.序
2.謝辞
3.<Part one>
4. 1.序説 踊らなきゃ
5. 2.始まり(ラジオ) メイク・ビリーヴ・ボールルーム
6. 3.始まり(クラブ) ナイト・トレイン
7.<Part two>
8.4.ノーザンソウル(一夜限りの祭り)
9.5.レゲエ 無限のヴァージョン
10.6.ディスコ  ラヴ・イズ・ザ・メッセージ
11.7.ディスコ2 金目当ての音楽
12.8.ヒップホップ ターンテーブルの冒険
13.9.ヒップホップ2 プラネット・ロック
14.10.ガラージ  パラダイスの気分
15.11.ハウス 感じるかい?
16.12.テクノ 音の探求
17.13.ハイエナジー 人は集い、やがて去る
18.<Part Three>
19.14.アーティストとしてのDJ 本物以上の価値
20.15.アウトローとしてのDJ 異端者の魅力
21.16.スーパースターのDJ 神となったDJ
22.付録(Sources、Club Charts)


ね、面白そうでしょ。全部読んでから感想を書こうと思ったけど、とにかく分厚くて読了するのにしばらく時間がかかりそうなので、何回かに分けて簡単な内容紹介と感想を備忘録的に記すことにします。昨日までにレゲエの項まで読んだので、まずはそこまで。



Part oneはアメリカにおけるラジオDJのクロニクルから。ラジオというメディアを通じてDJがヒットチャートにどんな影響を与えたか、という検証。続いてクラブにおけるDJの登場。興味深いのは国によってラジオに対する政策が違っており、イギリスは公共性の高い放送しか許されず、音楽を聴くために”場所”が必要だった、ということ。即ち本書にある通り『DJがレコードをまわし、その曲にあわせて踊るというコンセプトが生まれた場所は、ニューヨークでもパリでもない。イギリスはウェスト・ヨークシャーのオトリーだった。』なのだそうだ。

Part two以降はジャンルごとのクロニクル。まずはノーザンソウル。ノーザンソウルについては全く誤解していた。例えばモータウンを代表とするアメリカ北部のソウルを指すのかと思っていたが、ノーザンソウルとはイギリスの北部地域のクラブで爆発的に流行したソウルを指すのだそうだ。ただし、ここで好まれたソウルはモータウンソングをモデルとしたレアなソウルであり、勿論モータウン自体も含まれる。ここにレア盤を漁る、というDJの重要な要素が加わる。本書中に究極のレア盤として"Do I love you/Frank Wilson"が紹介されているが、昨年買ったモータウンのシングルボックスに入っていた。あまりの高騰ぶりに再発となったのだろうか。(ただし、曲自体はフツーの曲)。

続いてレゲエ。サウンドシステムとディージェイ、セレクター、そしてダブの”発明”など。トラックに合わせてトースティングするスタイルはマチューキというディージェイが『ハーレム』誌に書いてある黒人のスラングをアメリカのラジオDJ風に曲中にしゃべくったら大ウケ、以来定着して行った。このスタイルに合わせてメロディのないリディム(=リズム) だけの”バージョン”が作られ、このバージョンにエコーやリヴァーブを深くかけたのがダブの始まり、というわけだ。このスタイルは後のダンスミュージックに深い影響を与えて行く。HIP HOPオールドスクールの重要人物はジャマイカ系移民であるし、なによりダブの発明によってREMIXがダンスミュージックに欠かせないものになる。レゲエの項の最初にコールドカットの言葉の引用がある。
「ダブーー 動詞。スペースを作ること」
カッコいい。

続きはあと三分の一くらい読んだらあげます。
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by seed_for_thought | 2005-03-06 22:48
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